老舗鶏肉専門店による、日本で初めての鶏だし専門店
長梅雨ですっきりしない天気が続いた7月中旬の週末。ランチタイムを過ぎた頃に伺ったのは、東京は五反田駅から徒歩5分ほどの鶏だし専門店、「信濃屋+」。創業65年の鶏肉専門店「信濃屋」の2号店だ。14時を過ぎても客足が途絶えず、人気ぶりが伺える。
ガラス張りの外観からスタイリッシュな内装とインパクトのある鍋が目に飛び込んでくる同店のメニューは、テイクアウトが中心。
自宅でそのまま料理に使えるシンプルな鶏だしと、その鶏だしと旬の野菜を使った特製スープをメインに、鶏を使用した惣菜や主食が並ぶ。
特製スープに、惣菜や鶏おこわなどの主食をプラスするとセットメニューは、ランチメニューにもぴったりだ。
鮮度と肉の分量にこだわった、決して他店では真似できない極上の濃厚鶏だし
手羽元やモモ肉、ムネ肉、皮など肉の部分を使用した「信濃屋だし」は、プロも絶賛する濃厚な化学調味料無添加の鶏だしだ。
かなり贅沢に肉を使用した信濃だしは、水の量よりも肉の分量が多く、他店ではコストがかかりすぎる。また、1日経つと独特の匂いがでてしまう鶏肉だからこそ、鶏肉は生で鮮度の高いものを使用。鶏専門店だからできた、極上の濃厚だしだ。
具材が入った特製スープは、週替り2種類と日替わり1種類の3種類。
いずれも旬の野菜と鶏肉がたっぷりゴロゴロ入った贅沢なスープ。
この日の特製スープは、「もも軟骨入り 白菜・舞茸のみぞれスープ」「真っ赤なビーツポタージュ」「鶏だしでつくるチキンスープカレー」。
鶏だしと野菜のうまみを引き出すため味付けは控え目ながら、飲めば飲むほどコクと濃厚なうまみが押し寄せてくる。「こんなに具が入っていて大丈夫かな?」と少し心配になるほど大きな具がゴロゴロ入っているのも嬉しい。
鶏だしを生かした惣菜も人気だ。
惣菜は日によって異なるが、さっぱりした「とりハムの梅あえ」やピリ辛タレで味わう「手羽元ギョーザ」など、10種類ほどが店内に並ぶ。
セットにできる主食には、ごはん、パン、鶏おこわがある。その日のスープに合わせて和風ならごはん、洋風ならパンを選べるが、おすすめは鶏だしを使用した鶏おこわ。もっちもちで鶏と根菜のうま味が十分に味わえる。
濃厚な鶏のエキスで乾燥肌が治る!?鶏の魅力を存分に味わうなら信濃屋+へ
「鶏だしは、パスタやリゾット、グラタン、茶碗蒸し、あんかけなど、和洋中どんなものにも合いやすく料理に使いやすい。もっともっと鶏だしの魅力を広めたい」と語る、店長の石坂さん。
他店では真似できない濃厚なだしは、「飲んだ翌日は乾燥肌が治る、肌が違う」と美容効果も満点だ。
鶏だし好きはもちろん、五反田近隣にお住まいのみなさまはぜひご賞味あれ!
編集後記
「信濃屋だしは、濃厚すぎて冷蔵庫に入れておくと固まります」と自信をのぞかせていた店長の石坂さん。
確かに自宅で鍋物や煮物をした際、冷蔵庫に入れておくとゼラチンのように一部固まっているのを見たことがあるが、「スープが固まる」ということがいまいち想像できなかった筆者。特製スープを冷蔵庫に入れて翌日確認したところ、本当に固まっていて驚いた。食品サンプルのようだが、本物だ。
店舗情報
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信濃屋+(しなのやぷらす)
住所:東京都品川区西五反田1-11-5 1F
営業時間:10:00〜19:30(売り切れ次第終了)
定休日:日曜・祝日
電話:03-6417-4136
WEBサイト:http://www.shinanoya-plus.com